SoftwareOne導入事例

認証のモダン化によりAhrestyがさらなる信頼性を実現

Exterior view of Ahresty Corporation

アルミダイカスト製品を製造するAhrestyは、オンプレミスのMicrosoft Active Directoryに問題が発生しSoftwareOneにサポートを依頼しましたが、この案件は瞬く間に、クラウドへのアップグレードを含む、より大規模なワークプレイス セキュリティ プロジェクトへと発展しました。

「SoftwareOneは、日本だけでなく、海外でもプロジェクトを担当してくれました。他のベンダーでは、このようなことはできず、国内サイトの対応に限られていたため、プロジェクトが停滞していました。また、SoftwareOneが海外拠点とのドキュメント翻訳や交渉など、英語でのサポートを提供してくれたことも本当に助かりました。」
Ahresty プロジェクトリーダー 宮原史子氏

創業から80年以上の歴史を持つAhresty は、従業員数:単体 987名(2024年3月31日現在)、連結 5,590名(2024年3月31日現在)、東京、豊橋に本社を置き、国内の複数工場・事業所を持つのみならず、米国、メキシコ、中国、タイ、インドにも海外展開をしています。主にダイカスト製品、アルミニウム合金地金、フリーアクセスフロアパネル、ダイカスト周辺機器の製造を手掛け、各自動車ブランドに様々な製品を提供しています。

  • セキュリティの強化

    クラウドベース認証への移行は、ゼロトラスト コンプライアンスをサポートします。

  • 運用コストの最適化

    オンプレミス認証を取り除き、アクセス効率を向上

  • 認証のための強固な基盤

    IAMをクラウドに統合することで、これまでにないレベルの信頼性を実現。

Ahresty logo
お客様
Ahresty Corporation
業界
自動車, 製造
プラットフォーム
Azure クラウド
サービス
デジタル ワークプレイス セキュリティ
Japan

IAMソリューション ワークショップで知識を深める

「まず、オンプレミスのActive Directoryの問題の解決、続いてADFSからEntra ID への移行支援をお願いしました」と宮原氏は語ります。

最終的にAhrestyは、従来のオンプレミス認証構造(ADFS)を、Entra ID を使用した最新の堅牢なクラウドベースのソリューションにアップグレードするという、より大規模なセキュリティプロジェクトのパートナーとしてSoftwareOneを選択しましたが、2023年末にADFSのサポートが終了する予定であったことも、Ahrestyに認証インフラのモダン化を促す要因となりました。

SoftwareOneは、Microsoft社のアイデンティティ アクセス管理(IAM)ソリューションがどのようにAhrestyの課題克服に役立つかを深く理解するためのワークショップを開催することからプロジェクトを開始しました。このワークショップは、Microsoft社のMCI Build Intent Workshop プログラムの一環として、Microsoft社が資金を提供したものであり、SoftwareOneが運営し、プロジェクトを主導するAhrestyの日本のIT部門がスポンサーとなりました。

宮原氏は語ります。「Entra ID に移行するとなると、得られる情報はインターネットで得られるものと、Office365の標準サポートだけで、すべての部分を理解するには十分ではありませんでしたが、ワークショップで幅広い情報を得ることができ、とても助かりました。」

Two business people standing in a hallway.

Entra ID への移行

SoftwareOneは、Ahrestyが従来の認証インフラを、ゼロトラストコンプライアンスをサポートする最新のクラウドベースの認証インフラであるEntra ID に移行することをご支援しました。

さらに、SoftwareOne は、ADFS のサポートが終了する前に、Ahresty の国内、海外拠点(数カ国にまたがる合計約3,000シート)の Entra ID への移行を完了できるようご支援しました。

グローバルにサポートを展開する企業であることから、SoftwareOneは、スムーズに移行プロセスを進めるために、世界各地にあるAhrestyの拠点を率先してご支援することが可能でした。そしてプロジェクト全体は、世界各地に分散しているAhrestyのITチームとのリモートでのコミュニケーションをベースに実行されました。SoftwareOneはまた、ロードマップを作成し、IAMとエンドポイント管理に関する拠点別のニーズに基づいて、Ahresty各拠点のための段階的なアプローチを確立しました。これらのご支援には、ADFSから Entra ID への移行、条件付きアクセス(アクセス制御のためのMicrosoft社のゼロトラストポリシー)、およびMicrosoft社のクラウドベースのエンドポイント管理ソリューションであるIntuneの実装が含まれています。

Entra ID による認証構造は、Ahrestyの全拠点に導入され、SoftwareOneがプラットフォームの運用を継続し、AhrestyはSoftwareOneのマネージドサービスであるデジタル ワークプレイス エッセンシャルを継続的なサポートに利用しています。

Ahrestyは、条件付きアクセスにより端末からアクセス制御できるようになりました。Windows デスクトップとモバイルデバイスの管理は、Microsoft Intune を使って行うことができ、ユーザーはAzure AD Connectと Entra ID  でシングルサインオンできるようになりました。

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プロジェクトの目標をSoftwareOneチームと共有した後、彼らは私たちの環境でビルド検証を実施したのですが、SoftwareOneの支援により構成設計の多くを学ぶことができました。そして最終的に、社内の全ユーザーへの展開も比較的スムーズに進めることができました。

宮原史子氏

Ahresty プロジェクトリーダー

古い認証基盤を使い続けることによるセキュリティリスクを回避し、認証基盤をクラウドに移行することで、Ahrestyはより安全な基盤を構築し、ゼロトラストの実現に近づきました。そしてEntra ID を中心的な認証基盤とすることで、Ahrestyは必要のないオンプレミス環境をなくし、セキュリティの向上と運用コストの最適化を実現しました。

認証インフラにおけるActive Directory(AD)の数を減らすことで、セキュリティリスクが大幅に軽減されました。更にこのプロジェクトにより、さまざまなユーザー・グループのアクセス効率が向上しました。これにより、特に以前はADリンクの障害によって妨げられていたユーザーの生産性が向上したのです。

プロジェクトの一環としてオンプレミス AD の運用サポートを提供し、Active Directory アーキテクチャを最適化することで、Ahresty は管理負担を軽減し、技術的な問題を解決するために費やす時間を削減しました。また、条件付きアクセスやIntuneを導入することで、ユーザーアクセスのセキュリティも大幅に向上しました。例えば、マイクロソフト側でのレガシー認証の廃止により、モバイルデバイスで利用していたサードパーティ製モバイルデバイス管理(MDM)ソリューションがモダン認証に対応できず、その結果アクセス制御ができなくなっていたのです。Ahrestyのモバイルデバイス管理については、IntuneのMDM管理を利用することで、セキュリティが強化され、社外でも安全に Office 365 を利用できるようになりました。

堅牢で安定したユーザー認証インフラによって、AhrestyはIAMの管理に新たな自信を持つことができるようになりました。同社はさらにSoftwareOneとサポート契約を結び、今後日本だけでなく海外拠点からも当社に問い合わせができるようにしています。

海外拠点からの問い合わせに関しては、これまでは日本の担当者が回答することが多かったのですが、英語対応が必要なため言葉が大きな障壁になっていたばかりでなく、システムに関する問い合わせの中で、日本では使っていない機能に関する質問にも困っていました。今回それらを全てSoftwareOneに任せることとなり、同社は非常に安心感と期待を持てるようになりました。

A 3d image of a blue, orange, and yellow splatter.

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