CIOがAzureでモダナイゼーションする際に考慮すべきこと

組織のクラウド化を成功させるには、まず多くの質問に答える必要があります。どのアプリケーションを移行するのが最適なのか？どのアプリケーションに優先順位をつけるべきか？どうすれば混乱を抑えて最小限の費用で移行できるか？そしてもちろん、次のような問題を考えることも重要です。どのクラウドに移行をするか？

Microsoft Azure、Google Cloud、Amazon Web Servicesのいずれかを選択しようとしているCIOの方、IT部門のご担当者の方、SoftwareOneがその選択を明確にするお手伝いをします。当社は3社のハイパースケーラーと連携しているため、ベンダーに中立な視点から、お客様の決断をサポートします。

もし貴社がMicrosoft Azureを検討している場合、5つの考慮事項をご覧ください。

使いやすいテクノロジーは何ですか？

貴社でMicrosoftテクノロジーを中心として活用をしている場合、いくつかの理由からAzureは有力な候補となります。オンプレミスのMicrosoftテクノロジーはAzureと同一ではありませんが、それらを経験することで、オンボーディングをよりシンプルにすることができます。用語、コンソール、その他多くのものが類似しているため、すでにMicrosoftのアプローチに慣れているチームにとっては、Azureの方が、他社クラウドに比べて習得が容易であることがわかるでしょう。

また、Azureは他のMicrosoftテクノロジーと密接に統合されています。例えば、現在使用しているデータベースプラットフォームがMicrosoft SQL Serverであれば、そのような技術も強力にサポートします。もちろん、他のベンダーもMicrosoftの技術を統合していますが、Azureはデフォルトで、より緊密なネイティブ統合を行っています。

他に統合する必要のあるテクノロジーは？

他のハイパースケーラーではなくAzureを検討するもう一つの理由は、OracleやLinuxなど他のテクノロジーに対するMicrosoft社の強力なサポートです。

Oracleユーザーは、システムをクラウドに移行しようとする際に、多くの複雑な問題に遭遇する可能性があります。しかし、Microsoft社はそのような問題の可能性を減らすために多くのことを行ってきました。例えば、Microsoft社とOracle社は今年7月、Oracle Database Service for Microsoft Azureをリリースしたばかりです。このサービスにより、AzureユーザーはOracleクラウドへの高速かつ低レイテンシーの接続を通じて、Oracleデータベースサービスを容易に管理できるようになります。

以前は、Azure は Windows 専用のプラットフォームだと思われがちでしたが、そうではありません。商業的には、特にMicrosoftのハイブリッド利用特典を利用すれば、Windowsワークロードにとって素晴らしい選択肢となりますが、AzureはLinuxワークロードにとっても素晴らしいプラットフォームとなり得ます。現実には、Windows を含む他のどの OS よりも多くの Linux ワークロードが Azure 上で実行されています。

開発・サービスに関するニーズは何ですか？

Azureのもう一つの利点は、開発ライフサイクル全般にわたるサポート、特にMicrosoft社が所有するAzure DevOpsとGitHubによるものです。これらは、開発者が完全に統合されたCI/CDパイプラインでエンドツーエンドのソリューションを容易に構築できるようにするものです。

ユーザーや顧客がどこにいるかに応じて、地理的な条件も考慮する必要があります。3 社のハイパースケーラーはいずれもグローバルに展開していますが、Azure のグローバルインフラは高速接続を提供し、多くの地域とアベイラビリティゾーンに 200 を超えるデータセンターを有しています。これらのロケーションは、ワークロードに最適なクラウドサービスを決定するための要因になります。

また、セキュリティも重要な考慮事項です。Microsoft社は、セキュリティに年間何億円（何百万ドル）も投資しており、Microsoft SentinelやMicrosoft Defender for Cloudなどのツールにより、Azure上で統合されたセキュリティを提供しています。また、サードパーティのセキュリティ監視ツールとの接続も容易になっています。これらにより、クラウドセキュリティに関しては、統合の悩みが軽減されます。

Azureがどのように進化してきたかを考える

かつて、一部の技術系スタートアップやグリーンフィールドの顧客は、Azureをあまり先進的ではないとみなしていました。しかし、現在ではそのようなことはありません。

実際、SoftwareOneでは、より多くの企業がAzureでクラウドジャーニーを始めているケースを確認しています。Azureは、Microsoftのツールに慣れている企業にシンプルなオンボーディングを提供するだけでなく、コードとしてのインフラ、API、Terraformのような管理ツールによって、複雑なクラウド利用事例に対する拡張性をサポートしています。

要件にもよりますが、Azureは他のクラウドプラットフォームよりも大幅に費用対効果が高い場合もあります。SoftwareOneはベンダーに中立な立場で、3つのハイパースケーラーと連携しているため、Azureの柔軟な購入オプション、割引、インセンティブを最大限に活用する方法を理解しています。

マルチクラウドという選択肢はどうでしょうか？

クラウドでは必要に応じてサービスのオン・オフを簡単に切り替えることができるため、複数のハイパースケーラーを同時に使用することに価値があると考える組織もあります。

確かに、大企業では、このアプローチが意味を持つような複雑な要件が存在する可能性があります。しかし、SoftwareOneがサービスを提供する中堅企業や小規模企業のほとんどにとって、この方法は不必要に高価で複雑になりがちです。それよりも、要件に最も適したクラウドプロバイダーを1つ選び、それを主要なプラットフォームとする方がよいでしょう。非常に特殊なユースケースや要件がある場合、他のプラットフォームが使えないというわけではありませんが、ワークロードの大部分について、セキュリティ、コンプライアンス、コストの観点から主要プラットフォームに絞り込むことで、クラウド運用のアプローチを劇的に簡素化することができます。

業界では常に誇張されていますが、まだクラウドジャーニーを始めていないのであれば、それは遅すぎるということではありません。そういう組織はまだ多く、同じ状況に置かれています。SoftwareOneには、お客様のクラウド移行経験が豊富にあり、クラウドをいち早く導入した企業が陥った落とし穴を回避することができます。